一年で一番長い夜、主人公の「ぼく」は、夢の中で、自分に名前がないことに気づきます。名前がないからだれも「ぼく」を呼んでくれない。そこでぼくは、「ぼく、名前がないんだけど…」と家族ひとりひとりに尋ねていきます。みんなちゃんと答えてくれるものの、どうもその答えはしっくりこない。焦り始めたぼくが最後に尋ねたおじいちゃんは……

光が生まれる前の晩の長く深い闇と、名前のない「ぼく」という存在が絶妙にリンクした、「光とことば」の物語。

何人かの画家が絵をつけていますが、このたび、モハンマドアリー・バニーアサディさんによる新しい絵本が誕生しました。

B5あらすじ１枚付き。ソフトカバー　22 x 22 cm

文：アフマドレザー・アフマディ

絵：モハンマドアリー・バニーアサディ
2016年　カーヌーン

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